蟹好きのメモ

情報系の学生が思ったことやログなんかを書いておきます.

21卒情報系が就活しんどかった話

はじめに

この記事は就活の振り返りとしてTwitterID: @_7cancerが書いたものです. 普段はカニを食べるなどしています.

基本情報は以下のようになってます.

  • 情報系
  • 修士1年
  • VRの研究をしてる
  • IT系企業を主に受けていた

僕は学部のときにも就活をしましたが,ここでは修士での就活の話をします. 1学生の1事例だと思って読んでもらえれば嬉しいです. また,特定の企業の面接内容に関しては書きません.

主に以下の3つについて,区切りながら/思考の流れを挟みながら書いていきます.

  • 軸を定めた話
  • 自己分析(?)
  • ESを書くときにやったこと

結構カロリーが高いと思うので,就活生は心的余裕のあるときに読んでください.

軸を定めた話

よく就活性が面接で聞かれるやつです. 最終的には,xR技術があたりまえな社会を創りたいという軸で就活をしてました. 採用側は当たり前のように聞いてくるけれど,個人的には「就活の軸」が定まってる就活生なんているんか?って思ってました.

これが決まるまでの地獄と,決まってからの動きやすさをここでは書きます.

インターンの地獄

まず一番初めの動きは夏インターンへの応募でした. このとき,結構たくさん応募しましたが,実際に行けたのは(後述する)ドコモハッカソンだけでした.

落ちまくるのは「よう無能!」って言われているみたいでなかなか地獄でした.

インターンの収入をアテにした生活をしていたので,貯金が600円になりました. こうして1ヵ月パスタ生活になりました.

こうして結局夏インターンは(ほぼ)全滅しました. この原因について,今思えば圧倒的コミュ力不足だったなぁって思います. 正確かつ魅力的にものごとを伝達する能力がなかったです. でもこのときはしっかり考えていなかったので,なんの反省も知見も得られず,心をすり減らしただけでした. また,後述するスキルセットの食い違いも原因だと思います.

1on1面談の地獄

次に,某V社サポーターズが主催する企業との1on1面談イベントに行きました. Webに少しでも関わっている色んな企業の人と話しました. また,色んなタイプの学生とも話しました.

僕はこの中で,優秀マンは学生・社会人関係なく,軸のような思考の基盤を持っているように感じました. そんなことに気づいてからは,自分が口から出まかせを言っているみたいで悲しくなったので静かにしてました.

このときの「早く帰りてぇ2019」感が半端なかったです.地獄でした.

ドコモハッカソンは天国

次は唯一の天国,ドコモハッカソン. 25人の学生が集められてグループ分けされ,実装→社員にプレゼン,までをやりました.

参加ログはこちらにまとめてあります.

r7cancer.hatenablog.com

これの何が天国だったかというと,優秀マンまでのチャートが見えたことです. 集められた学生は,研究で突出している人が多かったので,自分との共通点をいくつか発見することができました.

これにより,「自分が研究で伸ばそうとしている能力を極めていけば,自分も優秀マンになることができるかも!」って思えたことが最高の収穫でした. また,技術の深さでは勝てないけれど,幅の広さでは勝負できるかもしれん.って思えました.

また1on1面談で地獄(地獄)

そして一番地獄だった出来事です.

もう一度サポーターズ1on1面談に行ってきました. このときは,「VRを普及する仕事をやりたいなぁ」とふんわり思い始めていました. なので1on1でのプロフィールみたいなヤツにその意思を書いておきました.

そして当日,面談の時間になって組んでもらった企業を確認したら,なんと3社しか入ってなかったです. 最高8社まで組んでもらえる仕組みで,ほとんどの学生は7, 8社と話していました. その中で3社って. これはショックで死ぬかと思いました. サポーターズの人がなんか慰めに来たけれど,何を言われたか忘れるレベルでショックでした. 企業の数こんなに来てるのに3社なんてある???って思って,はぁ~~~死にて~~~~ってなってずっとジョジョ読んでました.

ただ,あまりにも時間が余りすぎていたので,これから就活をどうしていくのか真剣に考えました. 僕はこのとき,以下のように考えました.

  • 自分が企業の求めるスキルセットを持っていなかった.
  • VRに関する事業をガッツリやろうとしている企業がいなかった.

1つ目のスキルセットを持っていなかったというのは,夏インターンの面接の際にも片鱗はありました. (スキルセットとかではなく,そもそもどの能力も著しく低いっていうのは今回触れません) ただ自分のやりたいことからも少しズレていたので,なにも対策をしてませんでした. 僕は,VRに関する学術的な知識がちょっとと,考え方くらいしか能がなかったので,1on1に来ている企業とマッチする方が無理でした.

一方で,今持っているスキルセットは,自分が好きで身に着けたものです. そこで2つ目の点も踏まえて,自分の得意領域で勝負していこうと決めました.

軸が定まってくる

このような状態の中,DOCOMO Open House2020(以下: オープンハウス)に参加しました. オープンハウスでは,Magic Leapを使ったxR体験の展示や,5Gを利用したAR体験などの展示が大半を占めていました.

これに参加した中で,「IT技術なんて~」みたいに言ってたオジサンがxR体験をしてめちゃくちゃ楽しそうにしているのを見ました. これが印象的過ぎて鮮明に思い出せます. また,僕も展示に触れる中で「こんな未来を作りてぇな(意訳)」と思いました. そこでようやく「xR体験があたりまえな社会を創りたい」的な軸ができました.

このように紆余曲折があったので,軸が定まったのは年度が替わる2ヶ月前くらいのタイミングでした(2月の前半とか). 決まるまでは心的疲弊が激しいので,きっかけになるイベントや出来事を得るためにいろいろなことをやった方がいいです.

自己分析(?)

軸ができたので自己分析は楽でした. なんで?って自分に突っ込んで,自分で回答して.っていうのをたくさんやれば終了です. ただそれだけだと内容が薄すぎるので,コツ(❓)的なのをメモっときます. これは僕個人の感想であり意見なので,絶対的なものではないです. 良い感じに使えそうな部分だけ抽出してください.

僕は面接で以下の点に気を付けて話していました.

  • 全ての話に一貫性を持たせる.
  • 結論ファーストで話す.

よって自己分析も,これらを話す際のヒントになるように注意して行いました. 例えば,一貫性を持たせるためにxR技術が絡む部分や絡ませられる側面を深掘ったり,結論ファーストで話すために「最終的にどう考えたのか」という部分を具象化させておいたりしました.

また,自分でできる範囲にも限界があるので,他人に話して突っ込みを入れてもらうなどしました. 僕の場合は,どんな突っ込みを入れられても回答できる状態をゴールにして他人を使っていました.

また,ダメな学生のステレオタイプと自分のマッチングを見て,合致してしまった部分に関しては改善するように勤めました. ダメな学生の~~は,以下の動画(4:40から)なんかを参考にしてました.

www.youtube.com

ESを書くときにやったこと

ここでは,僕がESを書く際に気を付けたことを書いていこうと思います. その中でも特に気を付けた以下の2つに関して書きます.

  • 小学生でもポイントが分かるように書く
  • ネガティブチェックをする

これらをやった結果のES突破率は書きません. 単なる僕の思考なので,これらを実施して必ず通るとは思わないでください. あと,「この記事の文章はクソだな!」的なアレも容赦してください.

小学生でもポイントが分かるように書く

僕はよく「ESを読むのはどんな人なんだろう」と考えていました. 研究論文であれば,想定される読者は「その分野に明るい人物だろう」とおおむね想像できます.

しかし,ESの場合は,純文系の人事かもしれないし,エンジニアから採用に転身した人かもしれない.AIの可能性もあります. となると,何を省略していいのか,という点で身動きが取れなくなってしまいます.

そこで僕は,ポイントを必ず明文化していました. ふわふわ表現で「察してください」という文章を書かないように徹底しました. その時の小目標として,「小学生でもポイントが分かるように」というのを決めていました.

ネガティブチェックをする

ググると「素晴らしいESの例!!」みたいな記事,いっぱいありますよね. 僕にはあれらの素晴らしさが理解できなかったです(僕の理解力が低いだけだと思うので,ディスってるわけではないです). なので,素晴らしいESを書くのではなく,酷いESを書かないようにしました.

このブログなどもそうですが,何も考えずに書くと「人の道を外れた文章」を書いていることがあります. 「てにをは」が暴れていたり,句読点のバーゲンセールが開催されていたり,1文で500字くらい書いていたりします. これをESでやったら間違いなく落ちると思います. そのために,ネットでありえない文章を探して,酷い箇所を添削していきました. これだけで読める文章にはなっていたんじゃないかなぁと思います.

特に参考にしていたのは以下の動画群です.

おわりに

主観的意見はできるだけ切り捨てて書きました. そのため,この記事は1人のただの1例として流し見してもらえればと思います.

しんどかった話が多いですが,就活生だからオフィス内を見学できる!などの特権もあります. ただ就活は精神的苦痛がすごいので僕はもうやりたくありません.